FILE NO.308 ステンレス駐輪パイプ
《納入事例レポート》
-FLE NO.308-
災害公営住宅(大槌町大町地区)新築工事で、壁付タイプのステンレス駐輪パイプを納入させていただきました。既製品では設置が厳しかったため、特注で製作することになりました。
盛岡営業所 丸山 雄志
中途採用で杉田エースに入社して6年目になります。毎年この時期になると8年前の3月11日を思い出します。あの悲劇を忘れることは絶対にありません。今回の納入事例は、大槌町大町地区に新築された災害公営住宅が舞台です。大槌町は、岩手県上閉伊郡に所在する町で縄文時代の遺跡が多く見られる太平洋に面した自然の美しい町です。JR東日本の山田線の大槌駅は駅舎などが津波で流失し、線路にも大きな被害が出ました。町長と数十人の職員の方がお亡くなりになりました。
昨年、大槌町大町地区に災害公営住宅が新築されました。その建物の中に、壁付けタイプのステンレス駐輪パイプを設置したいと、地元の建築資材商社よりお話がありました。設置時期は、全工程の中の最終工程となるので納期が間に合うか不安でした。
そんな不安を解決するための手段として
1.製作工場へ相談し、生産工程を早めてもらえないか交渉を行いました。
2現場の水勾配を配慮し、脚の長さを調整した特注品を納品する必要がありました。この2点を実践しました。
本来であれば既製品の駐輪止めで対応できるのですが、ステンレスの駐輪パイプを壁面に固定するには垂直に脚を付け、補強しなくてはなりません。メーカーに相談しましたが、この脚の部品を溶接で繋げることはできないとのことで、製作工場へ特注品を依頼することになったのでした。
ステンレス駐輪パイプの設置目的は、下記の2点です。
・大切な自転車やバイクが盗難されないようチェーンロックできる。
・壁面にタイヤが直接当たらないので壁面の劣化防止に役立つ。
厳しいスケジュールでしたが、製作会社にも協力いただき無事に納入することができました。
新しく誕生した災害公営住宅で被災された皆様が、少しでも快適にお過ごしいただくことが私の願いです。排ガス規制の影響で新車の二輪車も価格が高騰しており、盗難被害も増加傾向にあるようで、現地の足になる大切な二輪車の駐輪場として、安心して使っていただくことが最高の喜びです。
私の仕事におけるモットーは「ものごとに正確に対応する」ことです。これからもこの基本を忘れずに頑張りたいと思います。今回のような震災復興に関する仕事も少しはあるものの大半は終わっています。今年度は苦戦した営業状況でしたが、年度末にかけて忙しくなるので、エンジン全開でラストスパートします。そして来年度のV字回復を目標に頑張ります。
【最後に】
今年は暖冬のため、盛岡市内には雪がありません。営業車で得意先を廻るにはとても安心です。盛岡では、わんこそばが名物で、特に東屋(あずまや)というお店が有名です。とても美味しいですよ。今の時期は牡蠣も格別です。春も近づいてきましたが、山の雪は豊富なのでスキーやスノーボードを楽しみに岩手県盛岡市へ是非お越しください。