杉田エース

商品案内

FILE NO.279 物置

《納入事例レポート》
-FLE NO.279-

震度7という巨大地震が熊本県に発生してから早一年半、やっと仮設住宅の全てが完成しました。仮設住宅での生活がスタートして必要となってくるのが物置です。今回は、仮設住宅向けに41戸の物置を納入させていただきました。

                                                       熊本営業所 岡本 茂

 以前の納入事例でも書かせていただきましたが、福岡営業所から熊本営業所に赴任して一週間後に熊本大地震が発生しました。熊本県益城町で震度7を観測したのです。道路や住宅などに大きな被害がありました。熊本県民のシンボルである熊本城からも、その地震規模の大きさが分かると思います。住宅が倒壊された方々は避難所で苦しい生活をされ、仮設住宅の完成を心待ちにしておりました。時間がかかりましたが、昨年夏に仮設住宅が完成したのでした。 

今回の案件は、地元で大変にお世話になっている建材店様からのお話です。仮設住宅41戸に、物置を設置するというものでした。商品だけでなく設置工事も当社にお願いしたいとの事でした。
東日本大震災の際、仮設住宅が完成すると物置の需要が高まったことは報道等でながれていたので、今回も同様なケースと捉え、仮設住宅完成後、追跡調査を行い、どこの会社へアプローチすれば物置の受注ができるか?ということをずっと考え営業活動をしていました。その成果として今回の案件をキャッチすることとなったのです。

問題点をまとめると
熊本や大分は熊本大地震以降、復旧、復興工事が急ピッチで行われていたため、職人の数が全く足りないという状況にありました。物置は設置したいけど職人がいないのです。

そこで私は、熊本に赴任する前の福岡の職人さんを手配すればなんとかなるのではないかと考えたのです。以前の人脈を頼りにいろいろと相談させていただき、やっと職人さんの確保ができました。工事は約4日間。自動車で移動すれば福岡から熊本まで、約1時間半かかるのですが、効率が悪いので宿泊してもらい工事に専念していただきました。そして見事に工事が完了したのでした。

成約できたポイントをまとめると
①仮設住宅に金物の納品実績があったこと。
②早い段階で物置が設置される情報をキャッチしていたこと。
③職人不足で請けおえるところが限られる中で、福岡より職人を呼び段取りできたこと。

このような要因で成約に至ったのでした。本当に有難いことです。今回勉強したことは、情報収集と他社よりも早く動くということ、これが勝因です。

転勤してから、人との出会いが、自分を成長させる事だと感じております。これからも縁を大切にしていきます。 

【最後に】 
 今年で40歳を迎え、世間では一般的に厄入りとなりますが熊本では伝統的に「厄入り・厄晴れ」と二年で終えることが慣習のようです。サプライズで得意先より祝宴を設けて頂き、焼き鯛(みんなで鯛をつついて厄をはらう)をご馳走になったり、記念品まで頂きました。忘れられない出来事に熊本に来てよかったと思いました。