杉田エース

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FILE NO.157 埼玉第一営業所 「特注押し出し合成ゴム」

≪納入事例レポート≫
-FILE NO.157-
 

埼玉県にある大型ショッピングセンター。

各テナント入り口の段差を解消用「特注押し出し合成ゴム」を納入!               

埼玉第一営業所(現:埼玉営業所) リーダー 池田 薫

 

 29歳で杉田エースに中途入社し、今年20年を迎えました。入社した当時はインターネットもなく、図面は青焼き。しかし現在ではメールでPDFをやり取りする時代です。

ネットの普及で営業スピードが劇的に早くなりました。お客様もスピードがありますし、私たち営業ものんびりしている訳にいきません。スピーディーな対応が求められるようになりました。

 
 さて、今回の納入レポートですが、埼玉県にある某大型ショッピングセンターが舞台です。

ある日取引先の現場金物店様からお問い合わせがありました。ショッピングセンター内には数多くのテナントがあるのですが、通路から店舗に入るまで段差があったのです。そのままですと当然つまずいてしまいます。車いすの場合ヘ中に入ることができません。その段差を解消するためにステンレス製の商品が置いてありました。しかし、すべって危険だったり、音がうるさかったりと困っていたのです。そこでなんとかならないかと相談でした。

 
 8月に現地を訪れ調査。そこで私が考えたのがステンレスでなくゴム製の段差解消材の提案でした。ゴムと言ってもいろいろあります。代表的なものが天然ゴム。
しかし、これは今回の商材には適していません。そこで考えたのが合成ゴムでした。

 

 

しかし加工する技術を持っているメーカーはなかなかありません。あらゆる会社をあたり、やっと一社見つけることができました。


10月に試作品の製作。今回の加工は押し出し形式です。わかりやすく言うと「ところてん」のよう合成ゴムを押し出し、商品を作ったのです。何回も何回も試作品を作りました。そしてやっと合格できるレベルに到達しました。そして11月から製作に入ったのでした。

 


今回の問題点は2つです。
・ステンレス製の框(かまち)に対して、同じステンレスの段差解消材を使っているので音がしてうるさい。
・表面がノンスリップなので滑る。


このような課題を克服するために合成ゴムの押し出し加工を試み、新商品を特注で製作することにし、成功しました。


このショッピングセンターには50を超えるテナントがあります。このすべての入り口に今回特注で製作した合成ゴム製の段差解消材が納入されたのです。

 

左/納入時の様子  右/制作図面 

 

たいがいは女性販売員の方が閉店時に手で店内にしまい、開店時にまた入り口に設置します。なのであまり重いと大変です。その点この商品の重さは約1kgなので問題ありません。


ないものを作るという仕事はとても大変でしたが、やりがいも感じましたし、大きな感動もありました。これでこの各店舗に訪れたお客様がつまずくことなくショッピングを楽しめます。本当に良かったと思います。


私の営業のモットーは、「相手のニーズを重要視し、お客様のご要]に必ず応える」ということです。今回もこのモットーを仕事で証明することができました。私も営業所ではベテランになりました。若い人に仕事の楽しさを教えていきたいと思います。まだまだ頑張りますよ!

 

■最後に■
私の所属する埼玉の営業所にも初めて営業ウーマンが配属されました。20年前には想像もつかなかったことです。そんな新人の加入により職場がとても新鮮になりました。花が咲いたような明るさも出てきました。大切に育てていきたいと思います。今年の埼玉は気温も高く暑かったです。間もなく秋彼岸。これでやっと涼しくなりますね。