FILE NO.142 郡山営業所 応急仮設住宅への建材納入
《納入事例レポート》
-FILE NO.142-
東日本大震災応急仮設住宅へさまざまな建材を納入しました。
(掲示板・ポスト・室名札・手摺・消火器・棟番号・物干し金物など)
郡山営業所 所長 渡辺 直之
私が所長を務める郡山営業所は3名の営業マンで福島県全域を管轄しています。昨年の3月11日に起こった東日本大震災により福島県は大きく変わってしまいました。福島原子力発電所がある双葉郡は復興まで数十年の月日がかかることでしょう。まだまだ困難な道のりだと思います。
震災後、福島県内にも4000戸を越える数の仮設住宅が建設されました。宮城県や岩手県の仮設住宅は弊社の本社が主導し数多くの建材を納入してきました。しかし、福島県の仮設住宅への納入は郡山営業所が中心に進めてきました。震災後の昨年4月以降福島県の各地に建設が始まりました。新地町の陸上競技場や相馬市のグランドや工業団地などさまざまな場所に建築されたのです。
災害直後で流通が非常に悪く納期に間に合わせる事が大変でした。宮城県、福島県、岩手県で一斉に着工した為に、材料の確保にも苦労しました。
しかし、どんな困難な状況でも、生活に困っている被災者の皆様の心境を考えたらあきらめるわけにはいきません。
何があっても商品を集め、いち早く納入しなくてはいけません。支えになったのは、同じ東北に住む人間としての使命感でした。
東日本大震災応急仮設住宅プロジェクトにおいて注意した点は二つありました。
①避難して苦労している人達の為に、いち早い仮設住宅完成に全力を尽くすこと。
②東北で一斉に同じ商材が必要となる為に、需要に対しての供給が間に合わなくなる事。
そんな問題点を解決し納入に至ったポイントは三つです。
①『福島県応急仮設住宅標準仕様書』をいち早く入手し納入仕様を確認
②弊社の物流センターで必要数量の把握と確保、仮設住宅現場納品の為に専用配達便を用意、いち早い納入に努めました。
③杉田エース全社員一丸となって取り組んだ為です。
一番目に挙げた仕様書。仮設住宅には標準仕様が求められます。私がまず初めに行なったのがこの標準仕様書を入手することでした。福島県だけでなく東北地方全域で一斉に仮設住宅は建設されますから、早くしないと商品の調達が出来なくなってしまいます。
今回は仕様書にあった商品を早く調達できたことが最大の成功要因です。
追加もありましたので最終的には4300近い仮設住宅に建材商品を納入させていただきました。商品の具体例をあげますと掲示板・ポスト・室名札・手摺・消火器・棟番号・物干し金物などです。
手すり、物干金物
掲示板
棟番号
杉田エースでは宮城県や岩手県も含めますと東北地方における仮設住宅の大半に商品を納入させていただきました。そんなことから建築会社からは「仮設住宅については杉田エースに聞け」と言われるほどになっていました。
我々建築に携わる者の使命として、応急仮設住宅の早期完成の為に少しでもお役に立てたことがとてもうれしいです。
■最後に■
福島県の復興はまだ始まったばかり。元に戻るには数十年の単位の月日が必要となることでしょう。これからの、福島県復興事業に対して郡山営業所所員のチームワークで精一杯頑張っていきます。
♪エース総合カタログ2011年版に各商品を掲載しております。
・セクション1 物干金物
・セクション2 ポスト
・セクション3 室名札、棟番号、掲示板、
・セクション9 手すり
・セクション16 消火器