学制発布記念日
1872年（明治5年）の今日は、学制の趣旨を明記した太政官布告とともに学制が公布され、
日本の近代学校制度が成立した日と言われているそうです。
当時の教育制度は下等小学4年・上等小学4年の「4・4制」だったそうで、全国を8つの大学区に分け、その下に中学区、小学区を置き、各学区にそれぞれ大学校・中学校・小学校を設置し、身分や性別に区別なく国民皆学を目指したそうです。
学制の目的は近代的な学校制度を作ることによって、民衆に「国家を支える国民」としての意識づけをし、民衆の知識レベルを高めて産業を発展させることだったようです。
しかし学校の建設費が地元の人々の負担だったり、授業料が家庭の負担だったり、農家にとって貴重な働き手の子どもが奪われるため、学制への反対運動が起きたようです。
また、授業内容が欧米模倣の教科書を用いた結果、民衆の生活現実と一致せず、多くの国民は学ぶ意味というものを見出す事ができず反感を買ったこともあり、1879年（明治12年）9月に学制は廃止されたそうです。
今となっては学校へ行く（義務教育を受ける）のが当たり前ですが、教育制度ができた当初は現代とは全く異なる国民の環境・考えがあったのですね。
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