杉田エース

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断熱のはなし


5月に入り、涼しい風とほんのすこし汗ばむような日差しが増えてきました。コートを脱いで半袖で歩く人も多く見かけます。一方で夜はやや冷えることも多く、春らしい寒暖差を感じられますね。

家族団らん

GWが明けてそろそろ仕事も本調子に戻ってきたなという人も多いのではないでしょうか。

そんな5月の11日は、実は日本人初のエベレスト登頂が成功した日なのをご存知ですか?
1970(昭和45)年、松浦輝男さんと植村直己さんの2人の冒険家が、日本人として初めてエベレストの登頂に成功しました。それをきっかけに5月11日は「エベレスト日本人初登頂記念日」といわれているそうです。

エベレスト
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さて、登山において危険なのは、体温管理です。

人間の体は何もしていなくても「不感蒸泄」といって日常的に汗をかくようにできており、1日のうちにおよそ1,000ミリリットルもの水が失われています。

そこに加え、運動をすると汗をかきます。
汗はただ水を出しているのではなく、体温が上がりすぎないように皮膚から水を蒸発させることで体の温度を一定に保とうとする人間の体温管理機能のひとつなんです。

登山というのは、通常耐えられないような極寒の地を登っていくきわめて体に危険な冒険です。

防寒着には寒さから身を守る断熱の機能と、
運動によって体温が上がり汗をかきすぎないようにする廃熱の2つの要素が求められます。

ヒートテックのような意図的に人間の体温を保温させるような肌着はとても便利ですが、熱をこもらせるよう設計されているため、上に来ているダウンジャケットによってさらに内部の熱が保温されてしまい、汗が蒸発されないまま体温が上がりすぎてしまう危険性さえ出てきてしまいます。

登山者
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そのため登山を行う人の服装は、肌着と厚手のアウターだけの組み合わせはせず、
肌着の上に軽くて気重ねしやすい中間着を状況に合わせて脱ぎ着することで、体温調整を行っています。

セーターなどもモコモコで重たいものではなく、軽くて廃熱しやすいものを選び、上にマウンテンパーカーといわれる軽量のものを羽織り、最後にダウンジャケットでマイナスの寒さから身を守っています。

日常生活でも、冬から春にかけては、寒さをしのぎたいけど動くと熱い!なんてもこともしょっちゅうですよね。
セーターやコートえらびに迷ってしまう人も多いと思いますが、この登山の「レイヤード(重ね着)」の考え方を取り入れれば寒すぎず快適に過ごすことができそうです。

特に肌着については、寒いとついついヒートテックを選んでしまいがちですが、
汗を素早く乾かしてくれる化繊素材か、ウール素材のアンダーウェアが特におすすめ。
ウールについては、知人の登山経験者曰く「メリノウール」がおすすめとのこと。
ただ速乾というだけでなく、優れたぎ心地と汚れにくさ、さらに抗菌性も高いことから、登山家からは大変人気だそうです。

また、家の保温や断熱も、ただ暖房を入れるだけでは、熱がどんどん逃げて行ってしまったり、程よく熱を逃がすよう設計されていなければ夏場はいくら冷房を入れても耐えられない環境になってしまいます。

窓を二重窓にして内部の熱を逃がさないようにしたり、クーラーの風を効率よく回すサーキュレーターを取り入れることで、効率よく心地よい温度を保つことも大切です。また、機能性カーテンなどを取り入れれば、昼夜の寒暖差のコントロールがしやすくなりますよ。


二重窓

杉田エースでも、住宅向けの軽量断熱二重窓や、
断熱・保温機能性に優れたロールスクリーンなどを多数取り扱っております。
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