ねずみ小僧は実在?
皆さんご存知の「ねずみ小僧」。
大名屋敷に盗みに入り、盗んだ金を貧しい人に分け与える痛快な時代劇ですよね。
なんとこの「ねずみ小僧」は、本当に実在した人物のようです。
寛政7年(1795)年江戸、堺町の芝居小屋中村座の木戸番、貞次郎(定七)の長男として生まれたようです。名前は次郎吉(じろきち)と言います。
建具職、鳶人足などを稼業としましたが、どうも職人渡世が身につかず、酒と賭博で身を持ち崩し、その資金稼ぎのために盗人稼業に手を染めるようになったそうです。
文政8年(1825)、一度捕らえられ、入墨追放の処分を受けています。ほとぼりがさめた頃、また稼業に精を出すことになります。
いよいよ天保3年(1832)、浜町の松平宮内少輔の屋敷に入ったところを北町奉行同心に捕らえられます。
北町奉行 榊原忠之の尋問に対し、十年間に荒らした屋敷95箇所、839回、盗んだ金三千両余り。と鼠小僧は供述したが、本人が記憶していない部分もあり、諸書によっても違うので正確な金額は未だに不明との事です。
現在の研究家の間では「盗んだ金のほとんどは博打と女と飲酒に浪費した」という説が定着しており、貧しい人に分け与えたという記録はどこにも残ってないそうです。
「ねずみ小僧」が捕縛された後に役人による家宅捜索が行われたが、盗まれた金はほとんど発見されなかったそうです。傍目から見ると彼の生活が分をわきまえた慎ましやかなものであったことから盗んだ金の行方について噂になり、このようなヒーロー伝説が生まれたようですね。
JR両国駅西口徒歩5分位の所に回向院というお寺があり、その境内にお墓が残っております。
いつの頃からか「ねずみ小僧」の墓石のかけらを持っていると、「賭け事に勝つ」「運がつく」などともに、受験生などには「するりと入れる」ご利益があるといわれるようになりました。そのため墓石を欠き取る人で後を絶えなかったようで、現在は墓前に欠き取り用の墓石が置かれています。
やはり盗人は悪い人です。日ごろから私達も防犯には心掛けましょう。
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