家庭料理の代名詞
「男性がよろこぶ手料理」「おふくろの味」「家庭料理の代名詞」と聞いて、みなさんは何の料理を思い浮かべますか？
人によってさまざまですが、「肉じゃが」は上位に入ってくると思います。
色々な言葉で形容され、誰もが知っている料理「肉じゃが」の誕生には、意外なエピソードがありました。
諸説ありますが、東郷平八郎に由来するお話を紹介したいと思います。
東郷平八郎といえば、日露戦争において連合艦隊司令長官として、バルチック艦隊を破った人として有名です。
舞鶴鎮守府の初代鎮守府長官に着任した東郷は、イギリス留学時代に食べたビーフシチューの味が忘れられず、料理長に「ビーフシチューをつくりなさい」と命令したそうです。
ビーフシチューのデミグラスソースを知らなかった料理長が、 デミグラスソースの代わりに醤油と砂糖を用いて悪戦苦闘の上作ったのが「肉じゃが」というわけです。
これが本当であれば、面白いお話ですね。
でも、当時の日本の洋食店ではハヤシライスが出されており、料理長がデミグラスソースを知らなかったというのは考えにくいですね。
しかし「肉じゃが」自体は、明治末年の海軍の料理教科書には「甘煮」(「あまに」または「うまに」と読む)という名で掲載されており、そのレシピでつくると現在の「肉じゃが」の原型を確認できるそうです。
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