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盲導犬の普及と活躍

盲導犬(もうどうけん)は、視覚障害者を安全に快適に誘導する犬として、身体障害者補助犬の中でもっとも広く知られた存在です。
 
国内の視覚障害者数約33万人に対して、実際に活動している盲導犬使用者の数は1039人です(2013年3月末現在)。
人口100万人あたりの盲導犬使用者は、欧米の国々と比較するとイギリスとは10倍近く差をつけられています。盲導犬の数だけではありません。日本では、視覚障害者が盲導犬を申込んでからお渡しするまでの待機期間は約1年ですが、イギリスではたったの3ヶ月です。盲導犬福祉全体に、大きな開きがあるようです。
 
イギリスやアメリカとは盲導犬の生活する環境にどのような違いがあるのでしょうか?
欧米では、犬と家の中で、家族として生活するというスタイルが根付いています。そのため中~大型犬でも、家の中で飼われているケースが珍しくありません。繁殖の質が違います。例えば、盲導犬先進国イギリスでは、10頭訓練すれば、7頭は盲導犬になります。日本では、3頭しか盲導犬になりません。これは、訓練士の技量の問題ではなく、繁殖の質の問題です。もとをたどれば、ラブラドールなどの犬はもともと欧米が原産で、あちらには優秀なブリーダーさんがたくさんいますが、日本で良い繁殖犬を見つけるのは、至難の業なのです。動物検疫などの関係で、欧米から自由に犬を輸入することは難しいため、最近ではオスの繁殖犬の凍結精子を輸入するなど、さまざまな試みがなされています。
 
とはいえ、アジアでは日本は盲導犬先進国です。アジアの国々の中で盲導犬が活躍しているのは、日本、韓国、台湾のみですが(中国は準備を進めています)、盲導犬の歴史の浅い韓国や台湾では、盲導犬の頭数がそれぞれ100頭、30頭と少ないのが現状です(2009年4月現在)。これらの事から、今後中国や東南アジアの国々で盲導犬育成の黎明期を迎えた時、日本が大きな役割を果たさなければならないと思われます。
 
 
杉田エースでは、「JIS対応手すり用の点字標示板」を取り扱っております。視覚障害者の方の歩行のサポートになれば幸いです。
♪詳細は、エース総合カタログ2014 651~654ページをご覧下さい。