杉田エース

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すだれについて

みなさんは「簾」を使いますか?
「簾」は清少納言の『枕草子』にも記載され、宮廷生活に溶け込んでいたことがうかがえますが、まだこの時代には庶民が使えるものではありませんでした。江戸時代になると、江戸城、武家屋敷、神社仏閣、あるいは商家などで使われるようになり、江戸時代元禄期に発行された『人倫訓蒙図彙』には、江戸の町に御簾師(屋)がいたことも記されていて、簾専門の職人がいたことがわかります。 こうして簾は将軍をはじめとする高貴な身分のものばかりでなく、庶民の間にも広がって、日よけ・目隠し用に多く用いられるようになりました。実は浮世絵の中にも簾がしばしば登場しています。
 
一般的に「簾」は軒に吊るして使い、竹を細く割ったものを使っています。対して「よしず」は「簾」より大きく立てかけて使い、材料は2~3メートルの葦をしゅろ糸で結んで作るそうです。「よしず」に関しては1970年代頃を境に川辺の葦が極端に少なくなり、中国からの輸入品に頼っているのが現状です。
 
夏場、ブランドを窓の内側に取り付けた場合は日射熱を40%程度しかカットできないのに対し、外側に取り付けると約80%遮断することができるといわれています。これは日射遮蔽物の表面で発熱するからであり、その点からも「よしず」や外用の「簾」が大きな効果を発揮します。これらを外に取り付けるだけではなく、水をかけると適度に水を吸収する「よしず」は水が蒸発する気化熱で、外気より2~3℃涼しい風を部屋内に送り込むことができるそうです。
 
わたし達の生活に古くから親しんできた「簾」ですが、最近ではインテリアに利用されたり、新しい形で取り入れる動きも見られます。
 
クラブエスタショップでは10/25(土)~11/9(日)のデザインイベント期間にデザインオフィスnendoとコラボレーションしたPATIO PETITE の新シリーズ「sudare(スダレ)」を特別展示いたします。


是非この機会に新しいPATIO PETITEを見に来てください。