マラソンの雑学
暑さも和らぎ、休みの日には健康のためにランニングをしているという人、若しくは始めようかなと考えている人もいるのではないでしょうか。
オリンピックでのマラソンの距離は42.195kmですが、なぜ42.195kmなのが疑問に思った人も多いはず。ちなみに第1回アテネ大会(1894年)での距離は36.909km、その後再計測され36.75kmだったそうです。
この後、第7回アントワープ大会(1920年)まで、マラソンの距離は40km前後と一定していませんでした。その中で、第4回ロンドン大会が42.195kmでした。
本来42kmで設定していたものが、王女アレキサンドラの「スタートを城の窓から見たい。そしてゴールは競技場の我がロイヤルボックスの前に」との要望によって距離が延び、42.195kmになったと言われています。のち、第8回パリ大会からマラソンの距離を固定しようということになったとき、ロンドン大会での42.195kmが採用されたのです。
もしも王女の要望がなければ、現在もマラソンは40kmになっていたかもしれませんね。
どうやって42.195kmを測っているのかも不思議ですよね。
現在の日本ではワイヤーロープで測定するのが主流のようで、直径5mm、50mの鋼鉄製のワイヤーをメジャーとし、尺取り虫のごとく測っていきます。42.195kmとなると844回、1回5分でも70時間かかる大変な作業。
そして最後に陸連に公認してもらわなければならないのですが、陸連公認大会を完走したのに記録が公認されない、なんていうことがあります。
コースを測り直して、距離が不足していたりすると記録が公認されません。50mを844回繰り返す作業ですからどうしても誤差が出てしまいます。どのくらいの誤差が許されるかというと、フルマラソンの場合42mになります。
これは42.195kmの±42mではなく、+42mまでです。したがって42.195kmを1mでも不足していればその大会記録は公認されないのです。このために、どのマラソンコースもリスクを避けるために、42.195kmより少し長めにしているのが一般的だということをご存知でしたでしょうか。
もしマラソン大会に参加の際は、スタッフの苦労に感謝しつつ走ってみてはいかがでしょうか
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