杉田エース

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建築用語にみる親と子

鳶工が「親起こせー」と叫んでいるからといって、現場の中で親父さんかおふくろさんが寝ているわけではありません。鳶工の言う「親」はクレーンの「親ブーム」のことです。
 
現場の中で「親」は主要なもの、基になるもの、大切なものという意味で使われます。
クレーンはおおざっぱにいうとワイヤによる上げ下ろしの機能と腕のように伸びて起伏・旋回する機能があります。この腕の部分を「ブーム」といいます。一般的には、この「ブーム」のことを「親」といいます。
 
「親綱」は、「命綱」のフックを掛けるために張った仮設のロープです。安全確保のため「親綱」は一刻も早く張らなければなりません。鉄骨建方では、柱を建て梁を付けたら直ちに「親綱」が張られます。
 
「親杭」は山留めを構成する杭です。土中に一定間隔でH鋼を打ち込み、H鋼とH鋼の間に厚い板を差し込んで山留め壁を作ります。このH鋼を「親杭」といい、この山留め工法を「親杭横矢板(おやぐいよこやいた)工法」といいます。
 
建築物を設計図の寸法どおり造るために床面に記す線を「墨」といいます。壁の位置、建具の位置、手すりの位置など建物を仕上げるためにたくさんの墨を記さなければなりません。それらの墨の基準となる墨を「親墨」といいます。一般的には、設計図に示された「通り芯」といわれる基準線を示す墨をいいます。
 
重層下請構造における末端の経営組織の代表が「親方(おやかた)」です。したがって、「親方」は経営者です。末端の経営組織が一人のこともあります。いわゆる「一人親方(ひとりおやかた)」と呼ばれ、やはり経営者です。
 
親がいれば子もいるかというと必ずしもそうではありません。例示した中で子があるのは、「子ブーム」と「子墨」だけであり、「親綱」「親杭」「親方」には子がいません。
 
杉田エースでは、「連動式閉鎖順位調整器 CRD-1」を取り扱っております。親子扉で、子扉を先に閉まるように調整してくれるものです。普及型の順位調整器に比べ、短めのアームが左右に振り分けられた機構で、コンパクトに設計されています。
 

CRD-1 親扉・子扉が開いた状態

 

 

 

CRD-1 先閉まり扉(子扉)だけ閉まった状態

 

 

アームが収納され突起物がなく、スッキリしています。

 

 

 

 

♪詳細は、エース総合カタログ2014 P.76をご覧ください。

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