夏の風鈴
8月ももうすぐ終わりですが、まだまだ暑い日が続きます。
そんな日本のムシムシとした湿気の多い暑い夏を乗り切るため、冷房のなかった時代には風鈴の音を聞くことで涼しの風情を感じてきました。そして今では夏の風物詩の一つではないでしょうか。
いつから民家の軒先に風鈴を吊るすようになったのかはっきりしないそうですが、寺では堂の軒の四方に“風鐸(ふうたく)”と呼ばれるものが吊り下げられています。これらは青銅でできていて、強い風が吹くとカランカランというやや鈍い音を奏でます。
強い風は流行病や悪い神を運んでくると考えられていたことから、邪気除けの意味でつけられており、この音が聞こえる範囲は聖域であるので災いが起こらないと言われていたそうです。
邪気除けの意味でつけられていた風鈴。1500年の歴史を持ち、出雲大社の縁結びの神様と同じ「大己貴命(おおなむちのみこと)」が祀られている埼玉県の川越氷川神社では、7月4日~8月31日まで『川越氷川神社 縁結び風鈴 ~天ノ川ノ、願イゴト~』を開催しており、なんと鳥居の奥には11色の鮮やかな江戸風鈴が888個も吊るされた「縁結び風鈴回廊」が、参拝者を出迎えてくれます。
美しい色彩と涼やかな音色に包まれる空間は、心静かに自分の思いと向き合えそうですね。
さらに短冊に願いを書いて風鈴に吊るすこともできます。
縁結びは恋人との縁だけではなく、友人や仕事、子宝の縁を結ぶことでもありますので、この特別なこの期間に良縁を願ってみてはいかがでしょうか。
南青山にあるクラブエスタショップでは、夏に合わせて“風鈴”をセール価格で販売中です!
この風鈴は、富山県高岡市の伝統産業である「鋳物」の技術により製作され、真鍮ならではの澄みきった音色を楽しむことができます。
ひとつひとつ音色も異なるので、ご来店の際はぜひ音色を聞きくらべてみてください。