杉田エース

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江戸時代のマジック

みなさんマジックは好きですか?TVや舞台で行われるマジックショーだけではなく、趣味として自分が覚えて回りの人に披露したり、様々な楽しみ方があります。

 

マジックは英語で「majic」といいますが、これは奇術、魔術を意味し、そもそも奇術は魔術を実現する手段として発展してきたことが伺えます。魔術は呪術師や占い師など一部の人に受け継がれてきた知識や経験が元になっていて、天気や作物の出来、災害などを予言していましたが、そこには一部奇術的な要素も含まれていたようです。

 

現代に通じるマジックの起源は紀元前2500年頃のエジプトの洞窟壁画に描かれている「カップ&ボール」との説があり、カップとボールを使って、ボールをカップ内で消したり、出したり、貫通させたり…と現代も演じられています。

 

話は飛びますが、日本の江戸時代には「手品」や「手妻」という言葉で定着し、小屋掛けの興行も公認され、4代将軍徳川家綱も楽しんだ記述が残されています。この頃の手品の内容は、馬を飲み込んでいくように見せる「呑馬術」や、釜やつづらに押し込められた人物が一瞬で外に出る脱出劇など、黒幕や照明を必要とする大掛かりなものもあり、対して手先の技術を使った「手妻」と呼ばれる芸も発達しました。

 

「手妻」の一例は紙で作った蝶を扇であおいで舞い飛ぶように見せるものなどです。風俗を取り締まった天保の改革(1841~1843年)が頓挫すると、町に寄席が増え、手妻師の活躍する場が増えました。落語の合間などに演じることが増えたため、大掛かりなものより、コンパクトなものが喜ばれるようになりました。それが高じて庶民も演じてみたいという欲求が高まり、手妻の解説本も次々発売されてようです。

 

現在もマジックの種明かしは気になるところですが、既に江戸時代からみんな気になっていたのですね。

 

クラブエスタショップでは、8/29(金)、8/30(土)とマジックイベントを開催いたします!夏休みの工作が終わっていない!!というお子様や、手軽にマジックを楽しみたい!という方などどなたでも大歓迎です。