杉田エース

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現在のボールペンになるまで

 ボールペンの最初の発明は、1884年にアメリカ人によって発明されましたが、インク漏れがひどく実用にいたらなかったそうで、実用性のあるボールペンは、それから50年以上も経った1938年に開発されました。
 
 日本にボールペンが入ってきたのは進駐してきた米軍の兵士が持ち込んだ事がきっかけで、進駐軍が持っているボールペンを見て、欧米の技術の凄さを実感した人が当時は多かったそうです。

 世界中でボールペンが製造されるようになったのは第二次世界大戦後からで、製造の中心となったのはフランスでした。
 
 1947年頃には国産ボールペンが出回るようになりましたが、その頃のボールペンは品質的に良いものができなかったそうです。
 
 戦後に始まった国産ボールペンの製造は、国内メーカー各社が競い合う中で大きく発展し、しばらくは本体ボディーに金属を使った製品が中心でしたが、プラスチック成形の製品が出回るようになると一気に低価格化し、小中学生の間にも広まっていきました。
 
 その後、各社で新機構・高付加価値商品の開発が続き、1964年に水性ボールペンが発売され、すらすらと気持ち良く書ける書き味で多くのファンを獲得しました。しかしインクが乾きにくい、キャップをしなければならないなどの弱点があったため、油性ボールペンを超えるほど普及はしませんでした。
 
 同年に3色ボールペン、1977年にシャープペンシルとボールペンを1本にまとめた多機能ボールペンが発売され大ヒットになりました。今ではどちらも慣れ親しんだ商品ですね。
 
 ちなみに1975年には、サイドのボタンでノックを戻すと、頭部のノックボタンが勢いよく戻る構造のノック式ボールペンが登場し、スーパーカー消しゴムを弾いてレースをする遊びが大流行したのですが、こんな遊びをした記憶がある人も多いのではないでしょうか。
 
 そして1984年になり、世界で初めて開発したゲルボールペンが発売され、これを皮切りに各社からゲルボールペンが登場し、事務用の低価格ボールペンでは一気にゲルが主流になっていきました。本数ベースでも油性を凌いで、現在最も普及しているインクとなっているそうです。
 
最近では、温度変化により色が変わるインクを使い、ペンの後ろについているラバーでこすると摩擦熱で筆跡を消すことができるボールペンや替え芯と本体を別々に購入し、自由に組み合わせることができるボールペンも登場し、どんどん進化を続けていて驚きますね!
 
 杉田エースでは、上向きでも書くことができ、さらに通常のインクではインクの粘度が高くなり書きにくい氷点下の環境でも書ける「加圧式ボールペン パワータンク」を取り扱っております。
 ♪詳しくは、エース総合カタログ2014 P.1052をご覧ください。