杉田エース

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職人の仕事の善し悪し

職人の腕がいいかどうか、あるいは設計者、ゼネコンの監督が仕上げの納まりを知っているかどうかを判断するためには、建物を近視眼のように間近で見なければわかりません。
 
玄人が目に付ける建物の繊細な納まりに関する用語をいくつか拾ってみました。いずれも考えてみると合理的で合蓄のある言葉です。
 
「切り付け」は、壁と天井或いは、壁と床のように面と面が交わった入隅のことです。「切り付け」が一本の直線になっていないと見苦しいことになります。
 
「ぞろ」は、部材と部材を接続する場合、お互いの面に段差を付けないで同一面で接続することです。例えば、木工事において竪枠と横枠の「ぞろ」は難しい収まりであり、段差を付けるほうがやさしいのです。「面一」とも言われます。
 
「面内」は「ぞろ」とは違って逆に段差を付ける納まりです。柱や壁などの出隅はその角を斜めに切り落としたりアールを付けたりして、いわゆる「面」の分だけ段差を付けた納まりが「面内」です。
 
「ピン角」は「面」を取らない出隅のことです。木やコンクリートの「ピン角」は角が欠けやすいので避けるのが一般的ですが、意匠的に要求されることもあります。
 
「逃げ」は、部材の取り合いにおいて加工誤差や取付け誤差を吸収するためにあらかじめ考慮された隙間や余裕のことです。「逃げ」のない納まりは失敗を招くことが多いと言えます。
 
「送り」は格子や垂木などのピッチ、間隔のことです。
 
腕の良い職人さんは、これらの点について気を配りながらうまく仕事をこなしていきます。
 
杉田エースでは、天然木を思わせる質感の合成木材のエス・ウッドを取り扱っておりますが、エス・ウッドのデッキ材を敷設する際もこの技術は生かされているのです。
 
♪エース総合カタログ2014 39~54ページをご覧ください。

 

エス・ウッド オーダー・デッキ