タンポポも考えています
あちらこちらで花々が咲き誇る季節になりました。そんな中でも昔から変わらずあちらこちらで見ることができるのが、タンポポです。
花を集めて冠を作ったり、綿毛になれば、フッ~と種を飛ばして楽しむ…とても身近な植物です。英語ではdandelion(ダンティライオン)と呼ばれますが、フランス語で「ライオンの歯」を意味するdent-de-lion(ダン=ド=リオン)に由来していると言われています。これはタンポポのギザギザした葉がライオンの牙を連想させるからです。
タンポポは大きく分類すると、在来種(日本古来のもの)と外来種(海外から持ち込まれたもの)になります。
在来種にはカンサイタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポ、シナノタンポポ、トウカイタンポポなど生息する地域が由来の名称を合わせ、およそ20種ほど存在しています。これらは3月の終わり頃から開花し始め5月下旬には根っこ以外は枯れてしまいます。一方、外来種は帰化種とも言われセイヨウタンポポ、アカミタンポポなどで全国的に分布し一年中咲いています。このタンポポは食用でサラダにしたり、根はタンポポコーヒーの原料にもなるそうです。
在来種と外来種の簡単な見分け方は、花の真下のガクのようなもの(総苞片)が上を向いているものが在来種、下を向いているものが外来種です。花が閉じている時なら、総苞片が蕾にくっついているのが在来種、ひらいているのが外来種になります。
しかし最近では見分けが付かない交配されたたんぽぽが多くなっているようです。元来、セイヨウタンポポや雑種は単体生殖できる種ですが、花粉も作り出すことができるため在来タンポポと受粉で雑種を作り出せるのです。これでは在来種はなくなってしまう!!と思うのですが、ここで興味深い話をひとつ。最近の研究では、在来タンポポであるトウカイタンポポはセイヨウタンポポの花粉を拒絶、カンサイタンポポは誤って受粉しても途中でその種子が死亡することがわかってきました。在来種も自身を守るために様々な働きをしているのですね。
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