トイレのピクトサイン
普段、私たちが当たり前のように認識しているトイレのピクトサイン。これは、1964年東京オリンピック開催時に世界中の人が言語に頼らなくても一目瞭然でわかるように作られたものです。当初は男性がズボン、女性がスカートの形で色はどちらも黒という案もあったようですが、女性もズボンをはくし、男性がスカートをはく国もあるということで、色で区別をすることにして、男性は青、女性は赤とすんなり決まったそうです。その後、1970年の大阪万博でも採用され、日本中に広く浸透したのです。
何故、青と赤なのか。赤は暖色系の代表的な色で、青は寒色系の代表的な色といえます。この対立する2つは色の区別、見分けが行いやすいから、2つの性の区別に使われるようになったようです。さらに世界二十カ国焼く5千人を対象にした調査で、47色の色の中から好きな色を選んでもらったところ、青が一位、赤は二位になった結果報告もあります。また同じ調査で男性、女性それぞれイメージする色をきいたところ、男性は青、女性は赤となりました。つまりは世界共通の認識ということになります。
一般的に男性は青(寒色系)、女性は赤(暖色系)を好むと言われますが、この理由には諸説あり有力な説として、男性は毎日狩りに出かけ、女性は果物を取りに行っていた。その結果、我々の遺伝子的に、男性は生きる為に狩りをするのでその天候が重要と言われ、毎日空を見るようになり「青色」(寒色系)が印象に残り、女性は生きる為に果物を採る為「赤色」(暖色系)が印象に残り、好みに以降していったのではと言われています。
以前、ある役所で色別による男女差はよくないということで、赤・青のピクトサインをやめ、漢字表記にしたそうですが、間違えやすいとの意見が相次ぎ、もとの赤・青のものに戻ったそうです。 しかし、他の国を見てみると、イギリスは両方とも赤、スペインは濃い青、ハンガリーは黒、などもあるようです。男性が青、女性が赤という万国共通の認識はあっても、トイレのピクトサインも万国共通というわけにはいかないようです。
海外へ行ったときは表示をよく確認してから、トイレに入る必要があるかもしれません。
杉田エースでは、様々なピクトサインを取り扱っております。
♪詳細は、エース総合カタログ2013 201~206ページをご覧ください。