杉田エース

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点字ブロックの開発秘話

 視覚障害者の歩行の安全と利便を図ることを目的に、駅や歩道に敷設された突起のある点字ブロック。点字ブロックには、『点状ブロック』と『線状ブロック』の2種類があることは皆さんご存知ですよね?

 

 ちなみに点状ブロックは、注意を促すためのものです。転落や衝突を防ぐよう、階段や交差点の手前、駅のホームの端、バス停などに敷設されているもので、線状ブロックは線の向きに進めることを表しています。歩道や通路に沿って敷設されたり、駅の改札・建物の入口への誘導などに用いられています。

 

 

 そして点状・線状ブロックともに、JIS(日本工業規格)で縦30cm×横30cm、突起の高さは5mm、点状ブロックの点の数は縦5個、横5個の合計25個、線状ブロックの線の数は4本と決められています。

 

 ちなみに黄色いブロックが多いのは、弱視の人にとって目立つ色は大変見つけやすく、地面と同系色(同じような色)では見つけにくいのです。

 

 

 視覚障害者の方にはとても重要なこの点字ブロック。考案されたのは日本人、岡山県の三宅精一さんなのです!

 

 

 彼の友人の視力が低下して、歩行にも支障をきたすようになったのを知り、「なんとかしたい」と思われたのがきっかけだそうです。色々と考えている中、友人が「突起物ならわかる」と言ったことにヒントを得て、三宅精一さんと弟の三郎さん兄弟は、『点字ブロック』を完成させました。

 

 

 この点字ブロックは、岡山県立盲学校近くの国道2号線の横断部分を示す歩道側に、精一さんが寄贈した230枚を敷設したのが世界で初めてでした。

 同年、京都や大阪、そして翌年には東京にも敷設され、駅のプラットホームの敷設はJR阪和線 我孫子駅が最初です。

 

 なお完成した1965年から1972年の公的資金によって、高田馬場周辺に1万枚が敷設されるまでの期間、三宅精一さんが多くもない私財を投げうって拡げて行ったものでした。資金の枯渇から、精一さんは何度も挫折の危機に直面しましたが、それを支えたのが友人の強い信念だったそうです。

 

 

 

 この話を知って、この強い友情の絆から始まり開発された『点字ブロック』が、今ではとても重要で当たり前のものになっていったと思うと感動しました。

 

杉田エースでは、点字ブロック(点字鋲・点字タイル)を取り扱っております。

 

♪商品の詳細は、エース総合カタログ2013  616~630ページをご覧ください。