杉田エース

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クリスマスの奇跡

 12月と言えばクリスマスですね。街並みにはイルミネーションが飾られ、少しずつクリスマスを感じるようになりました。
クリスマスにこのような実話が語り継がれているそうです。
 
 今から100年前の1914年12月24日に『クリスマス休戦』と言われる出来事がありました。
 第一次世界大戦真っ只中、ドイツ軍対フランス・イギリス軍の100メートルぐらいで隔てあう塹壕(ざんごう)戦は、砲撃の応酬で悲惨なものでした。
 
 クリスマスの日、その最前線のドイツ軍の塹壕にヴァルダー・キルヒホフという名の男が慰問に訪れました。当時、世界で最もチケットをとる事が困難といわれるバイロイト音楽祭に、1911~14年にかけて4年連続出演するほどの高名なドイツのテノール歌手です。
 
 ドイツ軍の塹壕から、キルヒホフの美しい歌声が凄惨な戦場に響きわたり、敵国フランス軍の塹壕にまで届いたのでした。するとフランス軍の中から「この歌声は、パリのオペラ座で聞いたヴァルダー・キルヒホフのものだ」と叫ぶものがいました。その歌声に聞き覚えがあることに気付いたフランス将校は、ドイツ軍の塹壕に向かって大きな拍手を送ると、その拍手を聞いたキルヒホフは、殺しあって憎むべき敵でありながら、自分の歌声に拍手を送ってくれた人がいることに感動しました。

 

 彼は相手の気持ちに応えるために、思わずドイツ軍の塹壕から飛び出して、笑顔でゆっくりと敵に向かって歩き出しました。そして両軍の中間地帯を横断し、拍手を送ってくれた敵の将校に、深々と優雅に挨拶をしたのでした。その瞬間、戦場は戦場でなくなってしまいました。
 
 それはこの様子を見ていた両軍の兵士たちが、塹壕から出て来て敵兵と交流してしまったから。休戦というのは交戦国の上層部が取り決めるのが普通なのですが、現場の兵士から生じるのは稀なことで、人々は後に、この日の出来事を『クリスマス休戦』と呼んだそうです。

 

 クリスマス休戦はこれが最初で最後だったそうです。イギリス軍は上層部から、敵との友好的な接触・非公式の休戦を厳しく禁止され、その翌年以降、クリスマス期間イギリス軍はむしろ砲撃の頻度をあげ、皮肉なことにこの休戦の後、第一次世界大戦が激しくなっていったそうです。
 
 戦争の真っ只中で起きた平和の物語は、これからも生き続け、人は決して殺し合いなんか望まず、友人になって欲しいのだということを訴え続けていくのだと思います。
 
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