農地と宅地の関係
『農地』・『宅地』と聞いて、ほとんどの人がどのような土地であるか想像がつくと思います。
ちなみに宅地と農地の定義は、
宅地…建物の敷地に供せられている土地
農地…耕作の用に供されている土地
様々な法律によって定義が少し異なり、上記の定義以外にも宅地又は農地と呼ぶものもあります。
農地に注目して話をすると、農地は『農地法』という法律の適用を受けることになります。例えば、「田んぼなんかやめて一軒家を建てよう！自分の土地なんだから、どうしようと勝手だよね。」と思ったとしても、自己所有の農地を宅地に転用するには、原則として都道府県知事の許可が必要になるのです。
なぜ自己所有の農地なのに規制がかかるのでしょうか。
農地法は農地に対し、一定の規制を加えることで、
・農地が資産保有目的・投機目的等の対象として、農業者以外の者によって取得されないようにするため。
・農地が生産性の高い農業経営者に効率的に利用されることによって、農業生産力の維持、拡大を図るため。
という意味があるとされています。
もし、許可を受けないで農地を宅地として使用したり、許可内容と異なる使用した場合には、工事の中止等が命じられることがあり、また罰せられることもあります。
よって自己所有の農地だからと言って、好き勝手にしていいものではないということです。ちなみに今回の例は農地法第4条で定められています。
皆さんが普段生活している中で、『農地法』なんて言葉を耳にすることは滅多にないと思いますが、特に田や畑などを所有している人は覚えておくと良いかもしれません。
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