富士山が世界遺産に
日本の象徴でもある富士山が、６月にカンボジアで開かれるユネスコの世界遺産委員会で、正式に登録される見通しとなりました。
世界遺産はその内容によって３つに分かれます。
①文化遺産
顕著な普遍的価値を有する記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など
②自然遺産
顕著な普遍的価値を有する地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など
③複合遺産
文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの
今回、富士山は「文化遺産」に登録されますが、「自然遺産」ではありません。
日本古来の山岳信仰と密教・道教(神仙思想)が習合した修験道の道場であった歴史、葛飾北斎らの浮世絵の題材としての芸術性は評価されたものの「自然遺産」としての価値が認められなかったとのことです。では、なぜ「自然遺産」として認められなかったのでしょう。「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3つに優劣はありませんが、気になりますね。諸説ありますが、富士山周辺が都市化しすぎており本来の自然が保たれていないことや、ゴミの不法投棄やし尿処理などの問題があったからと言われております。
特にゴミの問題は大変残念なことです。これは、私たちひとりひとりの心がけ次第で対処できた問題です。富士山の世界遺産登録は大変喜ばしいことですが、その裏にはゴミの問題があったかもしれないということを忘れないようにしましょう。
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