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タイヤが黒な理由(わけ)

現在、カラー志向の風潮に伴い、いまでは大方の工業製品にはカラーバリエーションがあり、色によって売り上げが増減する世の中です。

 

一昔前は、この製品にはこの色という「定番の色」があったものです。例えば、白物家電と言われる冷蔵庫や洗濯機。白は清潔感がある色だから選ばれていた理由です。
鉄アレイは黒が多く、これも黒の持つイメージで一番重厚感が出るからだといいます。

 

こうしてみると、製品のイメージにあった範囲内でカラーが決められているのがわかります。しかし、車のタイヤはどうでしょう?ホイールの色はさまざま見かけますが、タイヤは黒以外まず見かけません。

 

赤や白のタイヤがあっても良さそうなのに、工場で使われるフォークリフトなどごく一部を除いて、「黒」しかない。タイヤといえば「黒」。本当にそのような理由からでしょうか?

 

タイヤはゴムでできていますが、ゴムそのものは本来、乳白色をしています。つまり、タイヤの黒は天然のものではありません。


実は、黒色の正体は炭素の粉である「カーボンブラック」と呼ばれる炭素の粉。その物質はタイヤの原材料の実に25%程度を占めており、補強剤として使われています。
もしこれが入っていないとタイヤは消しゴムのように柔らかくなってしまい、とても道路を走ることはできないのです。タイヤの黒にはそれなりの理由があったのです。

 

では、どうしても色つきのタイヤを作れないのかというと、作れないことはありません。ただ、他の補強剤を使えばカラーのタイヤを作れるのですが、強度は著しく落ちてしまい、カーボンブラックに代わる材料もいまだ発明されておらず、実用に耐えるカラータイヤは作ることができない、というのが実状のようです。

 

当然タイヤにも寿命はあります。使用中であれば磨り減り磨耗して行きますし、使用していなくても、直射日光、雨水、油類や熱の影響を受けると劣化します。タイヤを保管する際には、これらの影響を受けにくい暗い倉庫などに置き、変形を防ぐ為、ホイール付の場合は平積で保管でも十分ですが、タイヤのみの場合はラックなどに縦置きで保管します。

 

地域によっては間もなくスノータイヤに履き替える季節が到来します。杉田エースでは、保管に最適なタイヤラックを販売しています。


♪詳しくは、エース総合カタログ1012 1117ページをご覧ください。