新入社員 ステンレス製ドアにドルマ社製 ハートカムドアクローザー取付 チャレンジ

初めてお目にかかります。4月に杉田エースに入社した新人の今掛(いまがけ)です!
新人研修を経て、8月から営業推進グループに正式配属となりました。
これまで研修期間を過ごしてきた同期は全国に散ってしまいましたが、
個性豊かで優しい人の多い杉田エースの風土のなかで楽しく働いております!
今回は、営業推進グループに配属3日目の私の初仕事をレポートします。

こちらは弊社の本店ビル7階ミーテングルームの入口。
ステンレス製のドアに、これからドイツ ドルマ社製のドアクローザTS92Bを取り付けます。
この製品は、弊社が国内輸入元となっており、『重いドアを軽く開ける事ができ、静かにしっかり締める事が出来る』ドアクローザです。
今回は業者さんには依頼せず、商品への理解を深めるために自分で取付に挑戦することにしました。
とは言うものの、私は女性。
金槌を持ったのは中学の技術の授業以来です・・・
ホームセンターでの工具類調達の時は、ビスと釘の違いも分かっていないような私でしたが(笑) いざ!取付開始です。

まずはドアクローザの取付位置を決めます。
写真は、枠側の“アテイタ”(ドアクローザ用の裏板の入っていない所には必要な補強の様なものです)を両面テープで仮止めしたところ。この“アテイタ”は墨田区の協力工場T社さんで作成頂きました。
ミリ単位での正確さが求められるので意外と時間のかかる作業です。

ドリルで穴を開ける前に、ポンチで穴あけ位置に印をつけています。
このひと手間でドリルの先端が暴れにくくなるので、なかなか侮れない工程です。
一発で決める、という気持ちで思い切り打て!!!という“親方”Nマネジャーからのアドバイスを意識・・・

写真だと見づらいのが残念でなりません・・・自分で言うのもなんですが、“親方”からも褒めてもらえるくらいの出来でしたよ!(# ̄― ̄#)v

ポンチでつけた印をもとにドリルで穴を開け、その穴にスムーズにビスが入っていくように、タップ穴加工をします。
一気にやろうとするとタップが折れてしまう場合もあるので、途中反転させながら、何度も潤滑スプレーを噴きつけつつ、少しずつ進みます。
コツは「3歩進んで2歩下がる」“親方談”

タップ穴加工が終わったらようやくビスの出番。いい具合に“アテイタ”が付きましたー
ちなみに今回、ビスは全てドリルではなくドライバーで取り付けました。
“親方”いわく、人の力で付けると人の力で取り外せるので後々都合が良いとの事です。
やっと一つの部品が付いた段階ですが、この時点で汗だく。こんなにたくさんの工程があるとは・・・

取り付けた“アテイタ”に、レール(ドルマではスライドチャンネルと言います)を取り付け
ています。

続いてドアの框部分に、ドアクローザ本体を取り付けるためのブラケットを付けるべく、座板と同様の手順でポンチ打ち→タップ穴加工をしていきます。
写真はタップをもんでいるところ。
“親方”の手つきを見様見真似で私もタップに挑戦しますが、SUS304の硬さに恐れをなし、結局カメラ係に・・・

六角レンチという六角形の工具を使用。こういう力の要らない工程は私の出番です(笑)

マイナスドライバーを使って何度も開け閉めしながらベストな速度を決めます。

次はトルク調整ネジを調整します。
トルクとは、ドアを動かす力(閉扉力)のことで、時計回りに締めれば閉扉力が大きくなり、反時計回りに回せば閉扉力が小さくなり開けるのが軽くなります。
先ほどのスピード調整は、時計の針でいうと5秒単位での微妙な調整であるのに対し、トルク調整は、2,3回転単位で、結構大胆に調整作業をするのが、コツのようです。by“親方”

トルク調整の末、ドアを全開までガバっと開いた状態からでも自然に閉まるようになりました。(写真・左)
ドアはクッションリミットステイを外し、最大175度まで開けることが可能です。ちなみにクッションリミットステイを付けた状態だと最大開度は120度くらいまで少なくなります。
クッションリミットステイとはレールの中に仕込むオレンジ色の固めのスポンジのようなもので、ドアの全開時に戸当りにかかる衝撃を緩和するために使う部品(オプションパーツ)です。(写真・右)
『軽く開く』というドルマの製品特性上、ドアを思いきり開けると壁や戸当りに勢いよく当たってしまうことがあるので、そのときに必要となる部品です。
しかし、今回はドアが大きく開くことを優先しクッションリミットステイは使用しない事にしました。

トータル3時間で、ようやく作業終了!私が取り付けたのは向かって右側のドアクロー
ザです。(左は親方)
女性で、初心者の私でしたが、やってみると思っていたより簡単に取りつけられました。
実際にドアを開けると、今までの開き方と比べて随分開け心地が軽くなったのがわかります。結構、劇的な変化です。
私より非力で華奢な大部分の女性のほうが、何倍も、開け心地の軽さがわかると思います(笑)
それにしても、配属されて、まさかスーツ着たままドアクローザの交換をするとは思ってっもみませんでした・・・
ですが、商品の構造を理解するうえで、非常に良い経験になりました。
今後、お客様にご紹介に伺う時に“生きた知識”としてお話したいと思います。
皆様にも気軽に開け心地の軽さを体感していただきたいと思います。
目立たない箇所ではありますが、弊社7階ミーティングルーム(商談室)にお越しの際はぜひ、ドルマ社製のドアクローザを体感してくださいね。
♪ドルマ社製のドアクローザについては、下記ページからご覧ください。
カタログPDFもご覧いただけます。